組合保険の年金(企業年金)と厚生年金(社会保険)・国民年金との違いのアイキャッチ画像

組合保険の年金(企業年金)と厚生年金(社会保険)・国民年金との違い

企業年金は厚生年金基金と確定給付企業年金(DB)、確定拠出年金(DC)の3種類があり、現在はDBとDCの2種類から企業が任意で選ぶ流れです。
DCは運用結果に左右されず、DBは個人単位の運用結果に応じて受給額が変わります。

組合保険の魅力とは

フリーランスとして活動するのは自由がある反面、あらゆる手続きを自分で対応していく必要があります。
特に保険や年金に関する情報は、知っておくことで最適な選択をすることが可能です。
今回は、芸術系職のフリーランスが加入できる組合保険と、他の保険との違いや魅力について解説いたします。

 

 

組合保険の年金について(厚生年金との違いなど)

組合保険(社会保険)の年金は厚生年金です。
強制加入の年金は国民年金と厚生年金があり、個人事業主・フリーランスは本人が希望しない限り国民年金のみになります。
会社員の場合は厚生年金に加入する流れになり、会社規模を問わず強制加入年金(公的年金)の内容は同じです。

 

 

厚生年金は2階建て

国民年金は日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入しないといけません。
厚生年金は会社員など社会保険に入っていて20歳以上60歳未満の方が加入します。
厚生年金は国民年金に上乗せして払う保険で、1階部分が国民年金。2階部分が厚生年金です。
つまり、厚生年金に加入していた場合は国民年金のみよりも将来の年金受給額が高額になります。

 

参考サイト

【厚生労働省】漫画で読む公的年金制度

 

 

収入によって保険料が変わる

厚生年金保険料は収入によって変わります。
毎年4~6月の給料を元に決定された保険料が9月~翌年8月まで適用される仕組みです。
厚生年金保険料の算出基準は、基本給のほかに残業手当や本来は非課税になる通勤手当なども含まれます。
そして払った厚生年金保険料が高いほど、将来受け取れる年金受給額が多くなります。

 

 

企業年金について

企業年金の種類と特徴
組合保険の被保険者が強制加入になる厚生年金以外の年金制度はありませんが、組合保険に加入するような大企業は企業年金を用意している場合があります。

 

企業年金は国民年金・厚生年金に上乗せする年金保険のことで、企業年金に入っていた場合は年金が実質3階建てになります。
保険料は会社負担で従業員が原則強制加入になるパターンと任意加入で保険料が自己負担になるパターンがあり、企業年金がある会社に勤めれば老後が豊かになりやすいです。
一般的に全額会社負担のものを企業年金、勤務先以外だけではなく生命保険会社などを通じて任意加入できる年金を私的年金と呼びます。

 

 

企業年金の種類

  • 厚生年金基金
  • 確定給付企業年金(DB)
  • 確定拠出年金(DC)

 

上記3種類の企業年金があります。
それぞれの特徴を詳しく紹介します。

 

 

厚生年金基金

厚生労働省の認可を受けた企業などが設立できる法人で、厚生年金に上乗せする企業年金などを運用する基金です。
昭和の時代では主流だった企業年金ですが、昨今は赤字運用をする厚生年金基金が増えて、2014年4月以降は法改正で新規設立ができなくなりました。
歴史がある企業のみが継続して厚生年金基金に加入しているケースがありますが、事実上は法改正によって終わりを告げられている企業年金です。

 

 

確定給付企業年金(DB)

年金資産を企業がまとめて運用するもので、基金型と規約型をはじめ複数の種類があります。
あらかじめ決めたルールに沿って年金が支払われるもので、運用結果に応じて受給額が増減しないケースが多いです。
実質非課税で事業主が拠出した掛金は全額損金算入できるなど、税制上のメリットがあります。
退職金が一時金ではなく年金型で支払われる場合は、DBに該当する制度を活用しているケースが多いです。

 

 

確定拠出年金(DC)

企業型DC個人型の「iDeCo」による2種類があり、それぞれ個人ごとの運用結果に応じて受給額が変わります。
企業型DCの確定拠出年金は原則会社負担ですが、個人ごとに任意で上乗せして加入することも可能です。
安定型の国内債券・国内株式や流動性が高い外国株・外国債券など複数の運用プランの中から従業員など個人それぞれが選ぶことができ、加入期間と収入が同じ人でも運用結果に応じて受給額が変わります。

 

 

企業年金の重要性

企業年金で生涯年収アップ
日本は超低金利時代が続いていて、通常の貯蓄では資産がほとんど増えません。
昨今は国をあげて株式などの運用を推奨していて、確定拠出年金などを導入する企業やiDeCoを活用する個人事業主が増えています。
いずれも国が推奨している私的年金制度で、税制面のメリットが大きいです。

 

企業年金の保険料が会社負担の企業に勤めれば、実質的な生涯収入が増えるメリットがあります。
確定給付企業年金(DB)や企業型確定拠出年金(DC)などに加入している企業は組合保険に加入する大企業の比率が高いです。
そのため、独自の組合保険などに加入する大企業は人気が高く、将来が安泰だと言われています。
就職先を選ぶ場合は基本給など受け取れる給与だけではなく、会社負担の企業年金があるかをチェックしておくとよいでしょう。

 

組合保険では年金の他にも、労働保険や雇用保険が適用されます。
脱サラした方が失業給付をもらいながらフリーランスとして起業する準備をするということも多いようです。
以下の記事では、労災保険と雇用保険の違いや受給する流れについて掲載していますので、確認してみてくださいね。

 

労災保険と雇用保険